救急救命訓練に参加し、心肺蘇生法を小田原市消防の方にご指導いただきました。

人が倒れている(傷病者)のを発見した時、次の1から7の順に対応します。
消防に通報し、連絡が付いたら必ず指示に従ってください。
しかし、一刻を争いますので、連絡が取れるまでの間は躊躇なく心肺蘇生法を実施してください。

人が倒れているのを発見した!

人が倒れているのを発見しました!
でも、落ち着いてください。こういう時は周りが見えなくなってしまうものです。
その人に駆け寄る前に周囲がどのような状況か、落ち着いて確認してください。

周囲の安全を確認

周りの交通が激しかったり、建設現場であれば崩れそうな構造物があったり、危険な薬品などがあるかもしれません。
左右前後(平面)だけでなく、頭上や足元、周辺の状況を指をさし声に出しながら確認してから倒れている人に近づいてください。
血液や嘔吐物が周辺にある場合は、これらに決して触れないでください。

意識、反応の確認

倒れている人に近づいたら、まずは声をかけて意識、反応の確認をします。
もしかすると酔って寝ているだけかもしれません。
人は急に大きな声をかけられると、驚いて突飛な行動をとってしまうものです。
まずは優しく、徐々に大きな声で、おおむね3段階位で声をかけてください。
「大丈夫ですか」「わかりますか」など、何でも良いです。
反応がなければ、「意識なし」判断として次に進みます。

周囲への協力呼びかけ

周囲に人がいるときは、医療や消防などの専門の方がいるか確認します。
しかし、うまい具合にこういった方がいることは稀です。
経験者も誰もいないとき、一人のときは、あなたが心肺蘇生を実施してください

周囲の方に、個別に役割を明確にして協力を依頼します。
「あなたは119番通報してください。近くにいてください。」
「あなたはAEDを持ってきてください。」
個別に指名して指示します。
倒れている人が特に女性で、あなたが男性の場合、もし周囲に女性がいれば留まって協力してもらうようにしてください。
119番通報をすると電話口で救急対応を指示してもらえます。電話をかける方は心肺蘇生をする方の近くで、可能であれば電話をスピーカーフォンの設定にして対応してください。

呼吸の確認

倒れている人の顔に耳を近づけ、胸の動きを見ながら呼吸音を確認します。
10秒程度は確認しましょう。
呼吸をしていないようであれば、「呼吸なし」として心肺蘇生法に進みます。

胸部圧迫と人工呼吸

これは経験がないと難しいと思います。(でも、誰もいなければあなたが対応するしかありません。)
ぜひ、地域や職場での救急救命、心肺蘇生の訓練を受けてください。定期的に実施しているはずです。

傷病者が女性で、女性の協力者がいる場合、ここで方法を指示しながら交代しても良いでしょう。
しかし、傷病者の回復が最優先です。役割分担をして混乱のないように心肺蘇生を実施します。

胸部圧迫

左右乳頭の中間。胸骨の部分に掌の手首近くを当て、両手で腕を伸ばし、1秒間に2回くらいの速さ(100から120回/分)で30回押します。
強さは成人の場合5cmほど上下する強さです。
このあと何回も繰り返すかもしれませんので、腕を伸ばし、体重をかけて実施者の疲れが少ないように行います。
胸部の衣服が厚い場合は上着をめくる等、正しく胸部圧迫ができるようにします。
傷病者の下が柔らかいと十分な胸部圧迫ができませんので、細心の注意を払ってできるだけ固いところに移動します。

人工呼吸

嘔吐している場合、口に血液が付着している場合は実施しないでください。
知らない人の場合は、ハンカチ等を挟んで(感染症予防)口同士をつけ、呼気を送ります。
相手の口を覆うように大きく口を開け、顎を頭方向にちょっと上げ(口をふさがないように注意)、1回2秒くらいかけてゆっくり送ります。口を離して息を吐き出されるのを目視確認し、これを2回繰り返します。

AEDが到着するまで「胸部圧迫30回」「人工呼吸2回」を繰り返します。
救急隊に何回繰り返したか報告した方が良いので、できるだけ繰り返し回数を覚えておきます。
人工呼吸がうまくできたか自信がない時でも、2回実施後で再度胸部圧迫を実施します。

AEDの使い方

AEDの準備

AEDを動作させるまで、できるだけ心肺蘇生を中断しないようにします。AEDを持ってきてくれた方と会話する際も心肺蘇生を続けます。
持ってきてくれた方に使用方法を知っているか訪ねます。
講習等で知っている場合は準備を依頼します。依頼できない場合は、心肺蘇生を中断してAEDの準備をします。

最近のAEDでは表カバーを開けると電源が入り、使い方の音声ガイダンスが流れます
従来の製品では「電源ボタン」が付いているものがあります。まずは電源ONすると音声ガイダンスが流れます。

音声ガイダンスの指示通りに準備し、傷病者の体にパッドを貼ります。
(パッド2枚、貼付け位置の記載があります。パッド同士がくっつかないように注意してください。)
手順は必ず音声ガイダンスに従ってください。使い方を知っていても音声ガイダンス通りに準備します。
パッドを本体に取り付ける(コネクタ接続)と準備完了です。

周囲の安全確認と電気ショック

「離れてください。絶対に触れないでください。」
傷病者から30cm以上離れるように警告します。
絶対に傷病者に触れている人がいてはいけません。あなた自身も触れていてはいけません。声を出して確認、呼びかけしてください。

AEDが作動すると自動的に心臓の状態を測定します。正確に測定するために、傷病者に触れてはいけません

「電気ショックを与えます」
絶対に傷病者に触れている人がいないよう注意しながら、声に出して注意喚起し、音声ガイダンスの指示通りに電気ショックボタンを押します。

電気ショックを与えた結果をAEDが自動測定し、次の行動を音声ガイダンスで指示します。

心臓が動き出し、呼吸が始まったら救急隊の到着を待ちます。
意識が戻るまでは声をかけ続けます。

胸部圧迫

電気ショックで心肺蘇生しない場合は、AEDの音声ガイダンス通りに
電気ショック -> 心臓状態解析 -> 胸部圧迫30回 -> 心臓状態解析 -> 電気ショック…
を繰り返します。
心臓状態の解析は2分毎に行われます。
心臓と呼吸が始まるか、救急隊が到着するまでの間、上記2分毎のサイクルを音声ガイダンスに沿って繰り返します。
AEDの電極パッドは外さず、電源を入れたままにしておきます。

救急隊への引継ぎ

救急隊が到着したら引き継ぎます。
救急隊に引き継ぐ直前まで心肺蘇生を実施します。

救急隊には、発見時の様子、移動の有無、可能であれば心肺蘇生サイクルの回数を伝えます。
このほか、落ち着いて救急隊員の質問に答え、指示(消毒等)に従ってください。

周囲に人がいないとき

周囲に人がいないときは、全部発見したあなたが対応しなければなりません。

まず119番通報してください。
そして、指示に従ってください。
スピーカフォンに設定し、指示を受けながら心肺蘇生を行ってください。

感染症の予防

血液や嘔吐物には絶対に触れないでください。
また、人工呼吸の際はハンカチ等を介して行ってください。

家族など絶対に感染症でないことが分かっているならば、周りの方が拭き取る等してあげても良いでしょう。
(あくまでも心肺蘇生が最優先です。)

電話での通報について

固定電話と携帯電話がある場合、固定電話であれば受付時に場所をピンポイントで特定できます。
子機があれば、傷病者の近くでスピーカフォンにして対応してください。

携帯電話でも「119」で通報できます。
携帯電話の場合は基地局の位置まで特定できます。
場所をできるだけわかりやすく説明してください。
県境等で隣県に接続してしまった場合でも、管轄の消防署に転送されますので、落ち着いて指示に従ってください。

AEDの場所

AEDの場所は市町村の施設、企業等に設置していあります。

参考リンク
日本全国AEDマップ
小田原消防管内